日本の医療紹介

背景と現状

自分の健康に関心を抱かない人はいないと思います。自国で不可能な医療を求めて外国に渡航して治療・診療を受けることを「医療ツーリズム」といいます。
中国人などアジア圏内の人の間で日本旅行がブームになる中、日本への医療ツーリズムに興味を示す外国人富裕層が増えてきています。
例えば、中国人では、2020年には医療を受けることを目的に訪日する人が年間で31万人に達する見込みで医療ツーリズムの潜在市場規模は5507億円に達するとみられます。(日本政策投資銀行調べ)

中国の方が日本への医療ツーリズムに惹きつけられる理由は一体どこにあるのでしょうか。
数年前、検診・人間ドックを受けながら観光するメディカルツーリズムに海外から数多くの方が訪れました。
当時は、治療費も高めに設定されていて利益率の高い商品として、医療機関・健診センターが積極的に受け入れをしてきましたが、価格のばらつきから不信感をよび、複数の医療機関から見積もりを取り、最も安い価格を選択するようになると同時に利益率の非常悪い商品となっているのが現状です。
また、一方で治療を目的とした医療ツーリズムの患者さんは、日本の医療水準に魅力を感じ、訪日が増加しています。

中国国内の診療体制(国立病院)では、受診者数に対し、病院の数が少なく(医師も少ない)数分、数秒での診療となり満足できる医療を提供されないことに加え、利益優先による治療や検査により精度を欠いた結果をもとに治療するなど、多くの患者さんが不信を抱いているのが現状です。
検査精度が高く、ホスピタリティを重視する日本の医療にとても魅力を感じ、来日する外国人特に中国人が多いのも納得できます。

日本の健康水準

WHO(世界保健機関)と経済協力開発機構(OECD)の報告によりますと、日本の医療を総合世界一と評価している。日本はOECD加盟国中、18位という低い医療費でありながら、WHOでは健康達成度、健康寿命が第一位と評価されています。

平均寿命 世界第一位
男性78.07歳 女性84.93
健康寿命 世界第一位
男性71.40歳 女性75.80
国民健康度 第一位
WHOの医療制度総合評価
(overall health system performance)
乳幼児死亡率
人口1000対2.6(OECDは平均5.2)

日本の医療現状

日本は難病治療(癌など)の生存率と治癒率では世界トップレベルに達している理由は、最新の技術と設備や研究などの分野で力を入れているからです。
日本の先端医療技術は早期発見や低侵襲診断など、患者の苦痛を軽減し、生活クオリティを向上させる目標を常に念頭に置いております。
画像診断機器の高度化、人口100万人保有台数は世界高い水準であり、BNCT、重粒子線、再生医療等の分野で、世界的誇りを持つことになります。

医療費
先進諸国の中でも医療費が最も少ない国民健康度
高度の医療機器設置数
CT 百万人口あたり92.6台(OECD平均22.6台)
MRI 百万人口あたり40.1台(OECD平均11.5台)
PET 百万人口あたり3
急性期治療病床数
1000人口あたり8.1床(OECD加盟国中1位)